おうち時間が増え、デジタルカメラやスマートフォンで料理やお菓子などの写真を気軽に撮る「テーブルフォト」を楽しむ人が急増中。
ちょっとしたコツで、料理がもっとおいしそうに撮れたら嬉しいですね。
八王子市の情報サイト等で活躍中のプロのカメラマンが、寿司懐石弁当を使って、実際に撮影してみました。

フォトスタジオプライムカメラマン遠藤和博さん(右)
自然光を上手に使って窓際で
料理やお菓子をおいしそうに撮るには自然光がベスト。
窓際にテーブルをセットし、逆光または半逆光で撮影します。
ただし、自然光が強すぎるとコントラストがきつくなるので、レースのカーテンを間に挟んで調整しましょう。
光が分散し、柔らかい雰囲気のある写真になります。
一眼レフカメラの設定がすべてオートで、室内灯をつけて撮影した場合、カメラがいろいろな光を取り込んでしまい残念な写真に。

部屋の電気を消して、窓際の自然光だけで撮影しましょう。
時間帯によって自然光も変わってくるのでホワイトバランスを調整します。

手ブレは三脚で解消
窓からの光が少ないとシャッタースピードが遅くなって手ブレしてしまうことがあるので三脚を使うのがベスト。
安いものだと1,000円くらいで購入できるので、三脚を活用しましょう。

三脚でカメラを固定すれば手ブレが軽減できるほか、モニターを確認しながら撮影ができるので構図が決めやすくなります。
また、セルフタイマー機能を利用するのも手ブレ防止に有効です。

構図はセンスの見せどころ
まず、何を見せたいかを決めて構図を考えましょう。料理全体を見せたい場合は、真上や斜め上からの俯瞰説明構図(①)で。

思い切って自分の好きなものにピントを合わせて撮れば印象的な写真になります。

見る側の想像をかき立てるのも写真の醍醐味と言えるので、あえて全体を入れなくてもよいのです。
また横位置にこだわらず、構図を縦にすることで奥行きが生まれ、表情豊かな写真が撮れます。

影は白い紙で操る
影を明るくするのにプロは反射板を使いますが、白い紙を一枚用意するだけで見違えるほど明るく撮れます。
白いものであれば、シャツ、ハンカチ、テーブルクロスなどでもOK。
できるだけ被写体に近づけて、カメラに写らないギリギリの位置で、窓からの光に反射させるように当てると、暗くなっていた影の部分にも光が当たり、おいしそうに見えます。

