今回は、タイムトラベルを題材にした物語についての雑学です

1733年、サミュエル・マッデンの『20 世紀回想』は、1997年と98年に書かれた国家文書が、書き手が彼の守護天使から与えられる物語です。
ここでのタイム・トラベラーは守護天使といえるでしょう。
1843年に発表されたチャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』では、主人公が過去・現在・未来のクリスマスを訪れますが、観察するのみで干渉はしません。
1889年、マーク・トウェインの『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』は、けんかの末に大金づちで殴られた主人公がアーサー王の時代に飛ばされ、歴史の改変をする物語です。
ところでタイム・マシンは、いつごろから描かれているのでしょうか
最初の作品は、スペインの作家エンリケ・ガスパール・イ・リンバウが1887年に発表した『アナクロノペテー(時間遡行者)』で、鋳鉄でできた電気推進のマシンで、人が時間を逆行する物語です。
タイム・マシンが広く知られるようになるのは、H・G・ウェルズが1895年に発表した小説『タイム・マシン』からでしょう。
未来にも過去にも行くことが可能で、時間は移動しますが場所は移動しないという設定です。
作中では主人公が自分を実験体にして、80万2701年の未来に行きます。
彼の作品は何度も映画化され、他の作家にも多大な影響を与えました。
(航)