所属:読売ジャイアンツ中島宏之 内野手 背番号:5
若手が躍動し、坂本勇人選手の2,000本安打記録達成へのカウントダウンなど、話題が尽きない今年のジャイアンツ。
そんなスタメン選手の中に、この男が〝帰って〞きました。
「ナカジ」こと、中島宏之選手です。
今年の打率は3割に迫り(10月上旬現在)、1塁上でガッツポーズする姿を何度も見ました。
しかし去年のナカジは今の活躍を想像できたでしょうか?
オリックスから移籍後の昨年は43試合出場でわずか8安打、打率.148、1本塁打、5打点。
その結果、昨オフの契約更改では、1億5千万円から野手史上最大の87%ダウンとなる年俸2千万円となりました。
ジャイアンツ入団当初のナカジのイメージは、すごみのある関西弁でデッドボールにほえる武闘派。
でもなぜか憎めないおじさん、という感じ。
正直、この成績では来季はないだろうなと思っていました。
でも、終わっていなかったのです。
最大の要因は石井琢朗コーチの指導のもと打撃フォームを変えたこと。
言うのは簡単ですが、自分を変えることはベテラン選手ほど難しいもの。
それを受け入れたことに、真の強さを見た気がします。
実力でファンやアンチを黙らせたナカジ。優勝のビールかけではしゃぐ姿が目に浮かぶようです。
