2016年夏、甲子園出場を果たした八王子高等学校。あれから4年、変わらず厳しい練習を続ける選手たち。彼らを裏方として支え、ともに戦う女子マネージャーを取材しました。

八王子高等学校野球部の選手は、現在、2年生20人、1年生23人。週6日の練習に加え、週末には試合を行っています。
4人のマネージャーも忙しい毎日のようです。
皆さんの中学時代の部活動は、吹奏楽、陸上、バスケットボール、ダンスなどさまざまですね。野球部のマネージャーになったのはなぜ?
「父が野球の指導者、兄が選手だった。身近にあった野球に関わりたくて」(近藤さん)
「姉がマネージャー経験者だった」(中尾さん)
「母が八王子高校出身でよく野球を見に行っていた。甲子園出場を目指したいと思った」(佐藤さん)
「野球部の先輩マネージャーに憧れて」(木佐貫さん)
身近な人の影響や甲子園出場という夢が背中を押したようです。
実力も実績もある同校野球部のマネージャーとして、「これは頑張っている」と思えることは?
「他校にはあまりないと思いますが、合宿時のご飯作りです。2週間、3食すべての献立を考え、買い物、片付けまで自分たちでやっていることです。平日は放課後の練習の途中に、ご飯やお味噌汁などの炊き出しも行っています」。
現在は、コロナの影響で中止していますが、以前はなんと100合もの米を炊いていたそう。
料理の経験がなかったマネージャーは「母のありがたみがわかります」とも。
多岐にわたるマネージャーの仕事ですが、やりがいを感じるのはどんな時?
「小さなことですが、ありがとうやごちそうさま、おいしかったなどの言葉を掛けられる時です。最近では秋季大会の前に選手全員が付けるミサンガを作ったのですが、移動中や夜も作業し、完成したものを選手が喜んでくれたのは、とても嬉しかったです」。
試合に勝てば「おめでとう、あのプレーは良かったよ」と声を掛けてともに喜び、負ければ「お疲れさま」とだけ伝え、そっと見守るというマネージャーの存在は選手にはとても大きいはず。
友人であり、時には母のように思えるかもしれません。
彼女たちのバックアップを受け、目指すは東京都秋季大会。快音を響かせ、勝ち進め!

八学のマネージャーって、こんな事やっています。
選手たちの体強化サポート(食事作り)
遠征時のお知らせ作りなどの事務作業
新規部員加入のための準備作業
東京都大会の運営業務
