〜アーティスト・小坂忠さんに聞く〜音楽の力を信じて「まだ夢は終わらない」

日本のR&B、ゴスペルミュージックの開拓者として知られるアーティスト・小坂忠。音楽への揺るぎない想いを取材しました。

日本のR&B、ゴスペルミュージックの開拓者として知られるアーティスト・小坂忠。
デビュー54年を迎える今年、2001年発売の名盤『People』がCDとアナログ盤で復刻、
6月には鈴木茂とのユニット〝茂忠(しげちゅう)〞の新曲『まだ夢の途中』が
CDリリースされました。音楽への揺るぎない想いを取材しました。

小坂忠さん。ゴスペルミュージックの開拓者として知られ、6月には新曲『まだ夢の途中』をリリース。

今の自分をつくったアルバム『People』

―アルバム『People』誕生の経緯は。
1976年にクリスチャンになり、教会での音楽活動を中心に行っていましたが、21世紀に自分の今の音楽を作りたいという気持ちになって。
そんなときティン・パン(細野晴臣・鈴木茂・林立夫の音楽ユニット)再結成のレコーディングでコーラスを頼まれて参加したのがきっかけになりました。アルバムプロデュースは細野君です。


―レコーディングはどうでしたか。
25年間遠ざかっていたので、アナログの世界しか知りませんでしたが、この時はデジタル。
昔の仲間とも久しぶりの再会でしたが、音を出すとすぐひとつになれました。教会でずっと歌っていたので、昔より力強く歌うことができて、みんなもそれを感じてくれたのかな。


―『People』というタイトルも印象的です。
人と人とのつながりは、とても大切ですよね。特にコロナ禍の今は、人と人との関わりが疎外されています。でも、音楽にはそれを乗り越える力がある。
音楽を聴いて感動したり、心が温まったり、希望を与えてくれたり。歌うことでポジティブな面でも力になれたらと思っています。

その時々でベストを

―ライブも力をくれますよね。
今はなかなかライブができない状況です。
ライブ配信という方法もありますが断っているんですよね。
ライブはオーディエンスと一緒に作り上げるもの。生身の人間がそこにいて、気持ちを込めて出す音は違ってきます。ライブやりたいですね。


―今後の目標は。
目標はあまり立てていないんです。
いつ何が起こるかわからないので、その時その時をベストにしたい。
というのも2年前に手術した時、大腸がんが肺に転移してステージ4。抗がん剤治療をすすめられましたが歌えなくなるので拒みました。その後、定期検診でがんが大きくなっているのは知っていて、どうにかしないとと思っていたら、コロナの影響でライブが白紙に。9月まで歌う機会がなくなったので、4月から抗がん剤治療を始めました。
できないことが多い中で、逆に今しかできないことを上手に利用した。転んでもただでは起きないという気持ちです。とても調子がよく、いつでもライブができる体調です。


―気持ちを前向きに持つ方法は。 
自分の場合は信仰の力が大きいです。悩んでいても仕方がない。
ネガティブからポジティブへ変える力をくれています。


―新曲『まだ夢の途中』も好評です。
NHKラジオ深夜便の2~3月『深夜便のうた』としてオンエアされたものです。
グループでデビューし、ソロになってから『自分の歌って何だろう』と作り出していく旅が始まりました。〝まだ夢の途中〞なんです。

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ジャパニーズソウルの傑作といわれるアルバム『People』に収められた『夢を聞かせて』で「君の夢の話を聞かせて」と語りかけ、最新シングル『まだ夢の途中』で「たそがれるのはまだ早い」「明日に向かう勇気を」とメッセージをおくる小坂さん。想いを歌にのせて届ける旅がこれからも続いていきます。

曲にまつわるエピソードを公開!7月からYouTubeチャンネルChu’sCafe[Episode]を開設。楽曲にまつわるエピソードを小坂さん自らが語ります。記念すべき1回目は隠れたヒット曲『勝利者』について。楽曲誕生秘話は必見です。

小坂忠(こさかちゅう)
【プロフィル】1948年東京生まれ。1966年に「フローラル」のボーカリストとして日本コロムビアからデビューの後、細野晴臣、松本隆らと「エイプリルフール」結成。1970年代ポップスの礎を築く。その後クリスチャンとなり、ゴスペルレーベル「ミクタムレコード」を設立し、世界を舞台にゴスペル活動を展開。秋津福音教会主任牧師。埼玉県所沢市在住。

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