【自然環境功労者環境大臣表彰】絆を育み、歴史を繋ぐ「荒幡富士保存会」

6月は環境月間です。地元の歴史と自然環境を長年住民の手で守り続け「自然環境功労者環境大臣表彰」を受賞した荒幡富士保存会を紹介します。


6月は環境月間です。

地元の歴史と自然環境を長年住民の手で守り続け「自然環境功労者環境大臣表彰」を受賞した荒幡富士保存会を紹介します。

表彰伝達式の様子 左から所沢市長、荒幡富士保存会の内野幸雄会長、内野勝夫副会長、澤田金吾監査

長年の環境整備活動を評価


荒幡富士は、狭山丘陵の「荒幡富士市民の森」にある人工の富士山です。

標高約119m、高さ約13mで、晴れた日には、頂上から東京スカイツリーや新宿高層ビル群、秩父連山、富士山などが望める人気のハイキングコース。

これまで県の「彩の国景観賞」、所沢市の「とことこ景観賞」を受賞しています。

その荒幡富士の環境整備を担っているのが、「荒幡富士保存会」。

今年4月、「令和2年度『みどりの日』自然環境功労者環境大臣表彰」を受賞。

同会が「長年、希少な林床植物が生存する良好な環境整備に取り組み、清掃活動を通して幅広い世代に自然保護意識や、文化・歴史の継承に貢献した」と評価されました。

昨年6月の草刈り大掃除の様子、総勢250人の地元有志が集合

住民の手作業で完成


荒幡富士の歴史は古く、完成は明治32(1899)年。

明治14年に「一村一社制」が施行された際に、浅間神社が荒幡の総鎮守に指定され、同地区にあった三嶋社・氷川社・神明社を合祀して旧松尾社の社地へ移設。

当時100戸余ほどの村民たちが、村の和を増大させるため、鎮守浅間神社にふさわしい富士山を造ろうと、夢のような工事が始められました。

20㎝、深さ30㎝ くらいの「甲州郡内ざる」(吾妻まちづくりセンターに展示)を使って村民総出でバケツリレーを行いながら地道に土を運び築き上げたそうです。

完成にかかった歳月は15年、現在も残る「荒幡富士」が完成しました。

大正時代の関東大震災、平成の東日本大震災では、頂上や登山道が崩れるなどの保存の危機に見舞われましたが、いずれも住民の強い願いで修繕されました。

絆を育む保存活動


荒幡富士は、昭和44年に所沢市有形民俗文化財に指定。

同年、「荒幡富士を守る会」を「荒幡富士保存会」と改称し、定期的に除草や山林の整備、清掃活動を継続し、毎週交代制でパトロールも実施するなど、景観美化や地域の安心安全を担保してきました。

毎年6月と12月には、地域の住民をはじめ、山口中学校と荒幡小学校の先生・生徒・児童および各種団体等総勢250人が集合し、草刈り大掃除を行っています。

「会の活動は、子どもたちにも地元の自然美を肌で感じてもらい、住民の絆を育むことにも役立っている。

先祖たちが住民の和を高めるために造ったとされる荒幡富士をこれからも守り続け、荒幡地区のシンボルとして次世代につなげたい」と保存会の内野幸雄会長。

今年6月の大掃除はコロナ禍を考慮し、役員などの限られたメンバーで行うと話しています。

荒幡富士
住所/埼玉県所沢市荒幡748(MAP

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