「ギャザリング」とは、小分けにした花の苗を何種類か組み合わせ、器に植えて楽しむこと。
フワラーアレンジメントと寄せ鉢の良い点を取り入れた新しい園芸スタイルです。

八王子市でギャザリング教室を開いているのは、すみれの栄花園の園主・小川賢治さん。
先代から家業を引き継ぎ、スミレだけでなくさまざまな花苗、野菜苗などを生産、直売しています。
園主となってから、ふと「花のきれいさってどこにあるのだろう」と思い、フラワーデザインを学び始めたところ、ギャザリングに出合ったそうです。

今までにない技術と美しさに感動、その後、師匠に弟子入りして2年間修業を重ねました。
現在は花や野菜の苗の生産とともに、ギャザリング教室を開いています。
―――寄せ植えとどう違うのですか?
ギャザリングとは根付きの植物を花束のように組み合わせて植え込む園芸技法の1つです。
寄せ植えのように植物が成長するのを待つのではなく、植え込んだその時から完成形として楽しめます。

―――ギャザリングの魅力は?
デザイン性が高く、寄せ植えよりもアレンジが自由にできるところです。
リース状にしたり、高く植え込んでみたり。

好きな器に合わせて植えることもできます。
器に対する苗(ポット)の数や種類も多様になるので、華やかさも増します。
―――ギャザリングで大切なことは?
初めの直観を大事にしましょう。
こんな花やグリーンを使いたい、こんな器に植えてみたいなど、自由な発想で作るのがいいと思います。
教室ではもちろん基本的な作り方を教えますが、自分でイメージして、まずはやってみることで楽しさを実感できるのでは 。

ギャザリングを作ってみよう
花選びはセンスが肝心!同系色?反対色?どちらが好みですか

【用意するもの】
花、水ゴケ、土をいれた器、はさみ
※今回使用する花:ビオラ、スイート・アリッサム
作り方
1.根の先を少しカットする

2.花苗を小分けにする

3.花束のように寄せ集め、花の周りを水ゴケで包む

4.器に植え込み、上から水ゴケをかぶせる

5.完成!
