今年のソメイヨシノの開花予想は、西・東日本の広い範囲で例年より早くなっているようです。
300品種以上もあり、日本を代表する花木であるサクラは、日当たりを好み、自然環境では生育しやすく、手入れは簡単。
町田市の園芸専門家に、サクラの育て方や、人気品種についての話を聞きました。
町田市南町田の鶴間橋近く、植木の生産直売の横田園には、ソメイヨシノをはじめ、河津桜や八重桜等、約10種類のサクラがあります。
同代表の横田竜雄さんは、この道40年以上になるベテラン園芸家です。

サクラの管理の注意点としては、せん定や移植は休眠期の1月頃が理想で、枝の切り口から腐りやすいので慎重に枝打ちをすること。
花が散って葉が出始めた時季の4月中旬頃にアブラムシや毛虫の駆除のため殺虫剤をまくこと。
富士桜の糸しだれ等が花大即売会に
横田さんが薦める品種「富士桜の糸しだれ」は、昨年くらいから人気で、丈夫で育てやすく、4 月頃に枝垂れた枝に濃いピンク色の花が楽しめます。

大きくなっても2メートル程度の小ぶりの花木なので、鉢植えで園芸用として育てることができるのが魅力です。
園内には、幹の太さが約1 ㍍、高さが10㍍以上もある樹齢50年のソメイヨシノが2本あり、シンボルツリーとなっています。
駐車場近くのソメイヨシノは、たい肥置き場の近くに植えられていたので、より大きく育ちました。

樹齢30年になる「仙台しだれ桜」もあり、ソメイヨシノよりも遅くに開花期を迎えます。
近所の人達が、ライトアップをする花見の時季に訪れて楽しんだり、葉が落ちたときには掃除をしたりしてくれることも。
3月20日から毎週土、日曜に、レモンやミカン等の柑橘系の苗木や1メートルくらいの木がそろう「春の植木と花大即売会」を開催します。
「富士桜の糸しだれ」の苗木等も販売になります。