古布やちりめんを使い、オリジナルの人形を作る田中美和子さん。
時には身近にあるものを再利用し、作品に生まれ変わらせる田中さんの「工房わらべ人形展」が2月8日から開催されます。

作品ひとつひとつに物語が
20年以上にわたり人形作りを続ける田中さん。
今にも子どもの笑い声が聞こえてくるような、温かみのある作風が特徴です。
「子育てや仕事が一段落したころ、人形作りと出合いました。
一つ作品を作ると夢中になって、また次の作品の創作意欲が湧いてきます」と田中さん。
今までに作った人形の数は2000個以上。
一つ一つの作品にそれぞれの物語があり、布の柄を見てどんな作品にするのかを考えてゆきます。

思い出を作品に
トイレットペーパーの芯を再利用した「貯蓄地蔵」は人気。
芯を胴の部分として使い、頭は取り外せる仕組みになっているので、中に小銭や手紙を入れて贈り物にする人も。
その優しい表情や彩り鮮やかな生地は、見る人の心を温めます。
自身も「貯蓄地蔵」を母にプレゼントしていたという田中さん。
しかし、ふるさとの宮城県や家族が東日本大震災の大きな被害に遭い、心を痛める日々が続きました。
そんな中で田中さんは「昔よく遊んだとおりゃんせ、かごめかごめなど、幼いころの思い出を振り返りながら作品にすることで少しずつ癒されてゆきました」と話しています。

「工房わらべ人形展」開催(2/8~11)
2月8日〜11日午前10時〜午後4時に、田中さんの自宅兼工房で「工房わらべ人形展」が開かれます。
かわいらしい人形の数々が展示され、癒しの空間が広がります。
また、予約制で月に一度人形作り教室を開催している田中さん。
「1回の教室で一つ作品を作り上げ、当日に持ち帰りができます。お手伝いしながら進めますのでお気軽に」と話します。
コーヒー付き、材料費込みで1人2,000円。
問い合わせは田中さんへ。