今年も残すところあとわずか。
来る2020年は東京五輪等、国内で歴史的なイベントが行われる年です。
そんな特別な年の幕開けは、縁起物で福を大いに呼び込みませんか。

元旦にいただくお茶
相模原市にあるお茶の春木屋・西門店は、12月31日まで福茶を100グラム540円で販売中。
元旦に、おとそをいただいた後、健康を願う縁起物として、朝初めてくむ水を沸かして福茶を入れ、家族で飲む他、来客に勧めます。

京都で元旦に飲む大福(おおふく)茶が起源で、山梨県甲府市の本店で、年末に来店者に進呈。
同店も開店当初の約50年前から茶の購入者へミニパックをプレゼントしていましたが販売を求める声が多く、昨年から商品化しました。
大福茶は煎茶に梅干し、結び昆布を入れれば家庭でも簡単に作れますが、同店では、緑茶に昆布、梅干しの他、邪気を払う意味がある山椒、健康や丈夫を意味する煎り大豆、玄米、抹茶の7種を煎じています。
「玄米や煎り豆の香ばしさと抹茶の味が子供にも飲みやすいようです」と店主の小林さん。
「二煎、三煎目と味も変わるので楽しんで」。
年賀にも好適で、干支ようかんとのセットも販売。
期間中の茶の購入で、干支の土鈴を限定数プレゼントしています。
お茶の春木屋 西門店
住所/神奈川県 相模原市中央区相模原6-24 -11
電話/042-752-0559
正月遊び羽根突きの羽根、羽子も縁起物
正月の伝統的な遊びの一つ、羽根突きの羽子(はご)にはムクロジの種が使われます。

漢字では“無患子”。
町田市立博物館学芸員の佐久間さんによると、みこがムクロジの木で鬼を払ったことから、患いを無くす種子と中国・清時代の書物「植物名実考」に伝えられるそう。

日本では、室町時代に“胡鬼(こき)”とした羽子を突き、魔除け、厄除けを願ったとする宮中遊びの記録や、江戸時代の書には蚊を食べる益虫のトンボに見立てた羽子を飛翔させ、無病息災を願った記述もあります。
実は直径約2センチメートルで熟すと落ち、割ると飴色の皮に種が包まれています。
硬くきれいな黒い球体は数珠にも用いられ、寺社に大木が見られることも。
ムクロジのある泉の森内大和市自然観察センター・しらかしのいえでは、毎年12月中旬「追い羽根をつくってあそぼう」を開催。
切った綿棒の隙間に羽根を差し込みテープで留めたものを、ドリルで穴を空けたムクロジの実に差し込んで作ります。