街灯が消え、店の照明も抑えた通りに整然と並べられた灯籠。
その揺らめく灯りが静かに足元を照らす―。
そんな幻想的なイベント『たかはたもみじ灯路』が、11月22日、23日の2日間、高幡不動駅周辺で開催されます。

今年で14回目を迎えるたかはたもみじ灯路。
毎年11月22日、23日に高幡不動尊金剛寺で催される萬燈会(まんどうえ)に合わせて開催しています。
萬燈会とは、燈火を供えて供養する行事のこと。
五重塔を囲むように供えられた御燈明(みあかし)の炎が塔を照らし、塔下の池には浮燈明の光が映り、境内は幻想的な雰囲気に包まれます。
3000個の灯籠が晩秋の夜を静かに灯す
その萬燈会の雰囲気をより一層盛り上げているのがたかはたもみじ灯路。
日野市まちおこし連絡協議会が主催し、周辺の商店主などからなる実行委員会が運営を担っています。

「参道では、車道を広く使い灯籠をきれいに並べます。
灯路エリア全体で約3000個の灯籠を点灯。
街灯も消し、店先の照明もなるべく控えてもらい、素朴な灯りを楽しんでもらう工夫をしています」と話すのは実行委員長の小林昭治さん。
参道から脇道に入る若宮通りでは“光のフェスタ”も実施。
紅葉の植栽をあしらい、灯籠でライトアップするなど趣のある工夫に今年も注目。
牛乳パックを切り絵にして作る、岩手県宮古市発祥の“夢灯り”作品も多数並べられます。
ミニコンサート、薄茶接待、おもてなし屋台も
その他のイベントも盛りだくさん。
境内では、地元茶道会のメンバーが薄茶を提供。参道内のコインパーキングとさわやか信用金庫の駐車場では、ミニコンサート・MOMIJI音楽灯路も開催。
JAZZや洋楽など雰囲気に合った大人の音楽をお届けします。
冷えた体には、おもてなし屋台のホットワインをどうぞ」と実行委員の田崎紘典さんも話します。
23日には、廃棄キャンドルやもみじを使ったボタニカルキャンドルのワークショップも無料で開催。
子どもも楽しめます。
「灯籠の揺らぐ灯りは、写真ではお伝えできないので、ぜひ、足を運んでいただければ。暖かな光をじっくり眺めながら、高幡の街を散策してもらえたら」と小林さん。