子どもの頃、切手収集を趣味にしていた人も多いのではないでしょうか。
パソコンや携帯電話が生活の一部になり、簡単にメールで連絡が取れる時代だからこそ、もらって嬉しい手紙やはがき。
切手や消印が示す情報を知れば、楽しさも広がります。
切手をはじめとする郵便全般を愛好し、集めたり、調べたりしている、桑都郵趣クラブ代表の平野智さんに話を聞きました。

桑都郵趣クラブの結成は昭和25年(1950年)
当時の八王子郵便局の職員有志が立ち上げた、70年近い歴史がある切手愛好会です。
切手を基本にしつつ郵便関連グッズを収集するグループで現在、会員は20人ほど。
昔の郵便物も収集の対象で、切手やはがき、消印収集など、コレクションも多様化しています。
「私たちのグループは“紙もの”が好きなので、お酒のラベルやマッチ、記念切符、駅弁の包み紙を集めている会員もいます」と平野さん。
毎月最終日曜の午後1時〜5時、八王子市横山事務所2階会議室で開く例会では、各々のコレクションを披露したり、情報交換を行ったりしています。
11月1日〜4日は年に一度の郵便切手展を開催
「今回は会員12人が16のタイトルで展示を行います。
皆それぞれ、いろいろな集め方があるので見ていて面白いですよ。
毎年違うものを発表しますので一度、見に来てください」と平野さん。
知るほどに奥が深い郵趣の世界をのぞけば、切手の見方が変わるかもしれません。
第69回 郵便切手展
11月1日(金)~4日(月)
会場/ 八王子市学園都市センター第2ギャラリーホール(東急スクエア11階)
時間/午前10時~午後6時
※初日は正午から、最終日4時まで
※入場無料
平野さんに聞く切手・消印の楽しみ方
◆カラーマークと目打ち
耳紙(切手シートのふちにある余白部分)には、その切手を印刷した印刷所の名称を示す銘版、印刷に使った色を示すカラーマークが付いている。

1シートに1か所しかないためコレクションする人が多い。
つながった切手を切り離しやすいように開けられた小穴は「目打ち」といい、目打ちの型も時代によって違う。


関東大震災や第二次世界大戦中は無目打ちで発行されたものもある。
◆風景印
日本各地の郵便局で押してもらえる風景入り通信日付印。

その地域の名所・旧跡・記念物などにちなむ図柄が描かれている。

窓口だけで押してもらえる特殊な消印で、旅先の記念や思い出に集めても楽しい。