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ユネスコ無形文化遺産として登録された「川越氷川祭の山車行事(川越まつり)」。
その象徴ともいえる豪華絢爛(けんらん)な山車。
全29台の山車がありますが、今年は18台が出そろいます。

18台のうち7台が埼玉県指定有形民俗文化財、5台が川越市登録歴史文化伝承山車です。
山車は町内ごとに異なり彫刻、装飾、最上段に飾られる人形などそれぞれ個性があります。
山車のてっぺんに乗った人形を含めた高さは平均8㍍以上。
重さは5〜6㌧その大きさと美しさは圧巻です。
人形がエレベーター式に上下するので引っ込んだり、上にせり上がったり、そして多くの山車は台座の上で360度の水平回転する回り舞台になっているのも特徴。
昼と夜で全く違う表情を見せる山車
特に明るい昼間は、彫刻や刺しゅうなど細部にまでこだわり抜いた日本の伝統的、職人技の粋が詰まった山車を見比べるのも楽しみ。
川越まつりの囃子(はやし)は文化、文政の時代に江戸から伝わったもので源流は江戸の葛西囃子。
流派は王蔵流(おうぞうりゅう)、芝金杉流(しばかなすぎりゅう)、堤崎流(つつみさきりゅう)の大きく3つに分かれています。
曲目(舞)には、屋台(天狐、獅子)、鎌倉(モドキ、オカメ)、ニンバ、シチョウメ(モドキ、ヒョットコ)などそれぞれストーリーがあり、躍動に満ちた踊りや演奏を聞き比べるのも楽しみです。
笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦(かね)1人の五人囃子が軽快なリズムとメロディーを奏でています。
最大の見どころといえば曳っかわせ
昼は、山車ごとに違う精巧な人形や幕の刺しゅう、彫刻など細かな部分をじっくり見るのも楽しみの一つ。
夜は提灯(ちょうちん)に明かりがともり、昼間とは違った幻想的な雰囲気に。

他町の山車に出会うとお互いに台座をくるりと回転させ、囃子台の正面を向けて競演を繰り広げます。
町内ごとに異なるお囃子が入り乱れ、山車を曳く曳き方衆たちが、提灯を高々と振り上げ歓声をあげるさまも迫力があり一見の価値があります。
曳っかわせを見るならココ!
19日午後7時〜9時ごろ。20日午後6時半〜9時ごろ。
札の辻、仲町、連雀町、松江町、通町、本川越駅前などの交差点ほか。
見どころ・おすすめスポット紹介
山車をじっくり見るならココ!
宵山は19日午後6時〜7時ごろ、蔵造りの町並みや各町の会所前などで、山車に提灯が灯り、居囃子を披露。
落ち着いて山車や囃子を見ることができます。
多くの山車を見るならココ!
令和元年奉祝山車巡行は20日午後1時半〜午後4時ごろ、市役所前〜札の辻〜本川越駅前〜通町〜市役所前を反時計回りに山車が巡行します。
ルート上では、多くの山車を見ることができます。
鳶(とび)のはしご乗りにも注目!
鳶(とび)のはしご乗りは19日午後6時20分から埼玉りそな銀行川越支店前で。
蔵造りの町並みを舞台に鳶職人の妙技を披露。
問い合わせは川越市川越駅観光案内所へ。
参加山車
(=は人形名、順不同)
県…埼玉県指定有形民俗文化財
歴…川越市登録歴史文化伝承山車
◆喜多町=秀郷(ひでさと) 県
◆幸町・雪塚会=翁(おきな) 県
◆幸町・金山会=小狐丸(こぎつねまる) 県
◆志多町=弁慶(べんけい) 県
◆新富町一丁目=家光(いえみつ)
◆新富町二丁目=鏡獅子(かがみじし)
◆末広町=住吉大明神(すみよしだいみょうじん) 歴
◆仲町=羅陵王(らりょうおう) 県
◆中原町=重頼(しげより) 歴
◆野田五町=八幡太郎(はちまんたろう)
◆南通町=納會利(なそり)
◆宮下町=日本武尊(やまとたけるのみこと) 歴
◆元町一丁目=牛若丸(うしわかまる) 歴
◆元町二丁目=山王(さんのう) 県
◆連雀町=道灌(どうかん) 歴
◆六軒町=三番叟(さんばそう) 県
◆脇田町=家康(いえやす)
◆川越市=猩猩(しょうじょう)