八王子市の南東部、由木地区の中心を流れる大栗川沿いで10月12日午後1時〜8時、「大栗川キャンドルリバー」が開催されます。
由栗(ゆっくり)交流会主催。
住民やボランティア、参加者らが明るいうちに並べた3万個のキャンドルを日暮れに点灯。
秋の夜、皆の心を温かくともします。

イベントの始まりは2015年
それは由木地区が八王子市と合併して50年が経った年でした。
『何か始めたいね。この地区はお祭りなども盛んではないし、元からの住人と、ニュータウンの人たちの絆を深めるような催しを……』。
そんな気持ちを抱いた地域の住民が、第1回目の「大栗川キャンドルリバー」を作り出しました。
キャンドルで彩られる会場は
京王堀之内駅から徒歩10分の大栗川公園、大石やかた公園、松木えのき公園。
これらの3つの公園と由木緑道がキャンドルの道でつながれます。

各公園ともキャンドル配置デザインが異なっているのも見どころで、「LEDやイルミネーションとは違う、キャンドルの光のゆらぎは心が温まり癒されます」と、大栗川キャンドルリバー実行委員の根本恵子さん。
立ち上げ時から、夫の茂さんとご夫婦で運営に参加しているそうです。
毎年、ボランティアを続けるのは大変なことだと思いますが、「地域のいろいろな方たちとの出会いが魅力。

ガーデンデザイナーの方、キャンドル作家やデザインの得意な方など、普通に暮らしていては出会えなかった方ばかり」と恵子さん。
「イベント全般のデザインを担当してくれている榊さんも日本画の先生なんですよ」と、同じく実行委員の榊啓子さんにバトンタッチ。
学生もお手伝い
榊さんは、「毎年、ヤマザキ動物看護大学、東京薬科大学、工学院、工科大学などの地元の学生たちも手伝ってくれています。
卒業してからも、この日に合わせて同窓会を開いてくれて、ボランティアに参加してくれたり。
社会人になったみんなに再会できるのも楽しい」と嬉しそう。

今年は1964年当時、東京オリンピックの聖火ランナーとして走った地域の方が、キャンドルに点灯してもらう点灯式を企画。
また新たな出会いがありそうです。
「眺めるだけでなく、自分たちが並べたキャンドルの光が浮かび上がってくるのを味わうのが醍醐味。
当日は午後1時から、ボランティア受け付けを始めますので誰でも気軽にご参加ください。
今年もおいしいパンやクレープ、豚汁などのお店もいっぱい出ますよ」と、口をそろえて話してくれました。
詳細は「大栗川キャンドルリバー」のホームページ、Facebookで。