現代の生活事情にフィットした料理のレシピを惜しげもなくSNSで配信。話題騒然となったレシピを「バズレシピ」と呼び、ますます爆発的な人気を呼んでいる料理研究家のリュウジさんに話を聞きました。
※バズる…SNSから生まれた言葉で、一般的にコメントやリツイートが多く、話題が拡散することを言う

レシピのコンセプトは?
僕は料理を作るのも食べるのも好き。
僕が他の料理家と違うのは、産地とか材料とかにこだわらないこと。
材料にこだわると、作る幅を狭めてしまいます。
どこの地方に住んでいても手に入る材料で、誰が作ってもおいしく作れるようなレシピを考えています。
他の料理家さんは「ひと手間加えて」とアドバイスするけれど、僕の場合はその逆。
手間はなるべく省くレシピを考案しています。
「太らないおかず編」のヒントは?
ツイッターでダイエットを意識したレシピを上げたら“バズり”ました。

おいしく食べたいけれど、太りたくないというのはみんなの共通の願いなんだと思います。
僕にとって料理は、仕事であり生活そのもの。
日夜、料理を作って食べての繰り返しだけれど、料理研究家は太ってはイメージダウン。
太らないレシピは、僕の切実な願いから生まれました。
どれもシンプルな手順なので作る意欲がわきます
そうなんです。特に「レンジ飯/KADOKAWA」には、材料を容器に入れるだけのほぼ1ステップでできる激ラク料理を集めました。

レンジ料理レシピが“バズった”のは、時代を反映していますよね。
共働き家庭が増えましたし、「働き方改革」でより自分の時間を有効活用したい人が増えましたから。
料理も“時短”で自分の時間を上手に使う。
電子レンジで料理をすることに抵抗のある人もぜひ、試してみてください。
片づけが簡単で、きれいにおいしくできるので、料理に対する意識も変わるはず。
フライパンで調理すると、作る人によって出来栄えが異なるけれど、電子レンジはレシピ通りに作れば、誰でもおいしく作れます。
考案したレシピを365日、ツイッターやWEBサイト、YouTubeにアップしているので、「バズレシピ」で検索して、ぜひ僕の新作をチェックしてみてください。
リュウジ 料理研究家
「今日食べたいものを今日作る!」をコンセプトに、Twitter(アカウント: @ore825)で日夜更新。SNS総フォロワー数96万人超え。「バズった」レシピを集めた『やみつきバズレシピ』(扶桑社)を出版し、「レシピ本大賞」入賞(2018年)。
ショッパー編集課でも作ってみました!
キノコとベーコンのフリッタータ

《編集課感想》
満足感あるのに糖質がたったの1.3gというのが魅力。材料を混ぜた卵を電子レンジ(600W)で1分半加熱したら混ぜ、さらに2分加熱。2回に分けて加熱すれば、卵がかたくならずにふんわり触感に。完成まで5分で作れ、後片付けも楽でした。
きのことえびの和ヒージョ

《編集課感想》
材料を耐熱皿に入れて、600Wで4~5分チンするだけ。簡単で本当においしくできました。お酒との相性もぴったりです。