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8月30 日~9月5日は「防災週間」、そして9月1日は「防災の日」です。
防災用品は間違ったものを選ぶと、いざという時に不便だったり、役に立たなくなったりすることも。
防災グッズの注意点を、防災備蓄コーディネーターの岡田奈津子さんに伺いました。

耐震マット
家具の固定は命を守るうえで最重要ポイント。
耐震マットは、防災用品メーカーのものと100円商品があり、一見似ていますが性能が異なります。
耐震マットは大きな力がかかっても、元にもどる機能が十分でないと地震の時に役立ちません。
防災用品メーカーのものは引っ張っても、伸びて元の形に戻りますが、100円商品は切れてしまいます。
表示を見ると、防災用品メーカーのものは耐震実験済みで震度7まで耐え得ることが書かれていますが、100円商品は25㌔と耐重量の表示だけで、震度については記載がありません。
また、防災に使えるものには耐熱と耐寒温度も記載されています。耐熱と耐寒の幅の広いものを選ぶのがポイントです。
ライト
昨年9月の北海道胆振東部地震では、長期にわたり停電になりました。ライトは100円商品でOK。部屋の数に家族の人数を加えた本数を用意しましょう。電池もそろえることを忘れずに。
携帯トイレ
携帯トイレは災害時用のものは、菌の繁殖を防止しメタンガスが発生しないように作られています。
災害時は長期間ごみ回収がないので、その性能が不十分な場合、密封した袋の中でメタンガスが貯まって破裂し、汚物が散乱する可能性も。
100円商品はレジャー用には役立ちますが、抗菌機能が不十分なこともあるので注意。
備蓄食品
最近の備蓄食は、子ども用やアレルギー対応のものなど種類豊富に出ています。
好みに合う商品を選び、なるべく保存期間が長いものを7日間程度を目安に家族分備えましょう。
毎年防災週間に、備蓄食を作って食べてみる“試食イベント”を家庭で行い、備蓄食の更新を行うほか、防災意識を高める機会にしてみてはいかがでしょうか。
備えたい防災グッズ

100円商品でそろうもの
ライト、電池チェンジャー、割りばし、アルミホイル、ラップ、スプーン(先割れがお薦め)、抗菌消臭剤、靴下(多めに準備)、身体ふき、アルコールティッシュ、アルコールがついていない紙おしぼり、ロープなど縛るもの、レインコート、レジャーシート、スマホケース(防滴タイプで首から下げるもの)、滑り止めがついた軍手、食品に使うゴム手袋など
性能を重視した防災用品メーカーのもの
携帯トイレ、アルミブランケット(ビバーク対策にもなる)、笛(防災用は人の耳に聞こえやすい周波数の音が出る)、耐震マット、アレルギー対応の備蓄食など