1967年に誕生して以来、時代と共に変化しながら、愛されてきたリカちゃん人形。
子どもの頃、「リカちゃん」で遊んだ思い出のある方は多いのではないでしょうか。
株式会社タカラトミーのリカちゃん事業部の方にリカちゃん人形の誕生秘話や歴史について伺いました。

リカちゃん人形誕生の経緯は?
海外の着せ替え人形がほとんどだった時代、「リカちゃん」は”本当に日本の女の子の喜ぶ人形が作りたい”という思いから誕生しました。
どことなく日本人の面影を宿す顔立ちで、サイズも約20㎝ と子どもの手のひらに収まる大きさ。
当時子どもたちが夢中になっていた少女まんがの世界観を詰め込み、子どもたちが身近に感じてくれる人形を目指したと聞いています。

年齢や誕生日、家族構成などの設定をもって生まれたことも、子どもたちが親しみをもって遊んでくれるようにとの思いが込められています。
当時”リカ”という名前は珍しかったのでは。香山リカはどのように決まったのですか?
子どもたちが興味をもってくれるようなオシャレで、なおかつ親しみのもてる名前を付けたいとの思いから命名されました。
「リカちゃん、リカちゃん」と繰り返すと響きもよく、すんなりと決まったそうです。
また、当時フルネームをもつ人形は珍しく、「香山」は加山雄三さんの”カヤマ”の響きと、香山美子さんの”香山”を両方いただいています。
歴代リカちゃんの特徴を教えてください
初代は、瞳の星は1 つ。
はかなげな表情で、みかん色のくちびるはほかの人形にはない特徴でした。
2代目は、瞳の星が白い星が2つ、ピンクの星が1つの計3つに。
鼻が少し高くなり眉が細くなるなど表情も変化し、白いバラのヘアピンと自立できるマグネットシューズが特徴です。

3代目は、ストレートヘアになり、顔も少し小さく丸顔に。
耳にはイヤリングが付けられるようになりました。

4代目は、瞳にハイライトが入り、よりキラキラした印象に。
身長も子どもの平均身長の伸びに合わせ、初代から21㎝だった身長が22㎝になりました。

新しいリカちゃんが誕生するタイミングは?
1967年に誕生してから子どもたちにより好まれるように少しずつ変化してきました。
現在の4 代目のリカちゃんは誕生から30年以上継続して販売しております。
これから先、子どもたちの好みに大きな変化があれば、もしかしたら5代目リカちゃんが誕生するかもしれません。
ファッションはどのように選ばれ作られるのですか?
アパレルや雑貨などのトレンドも参考にしながら、デザイン案を複数考えます。
その中から実際に子どもにモニター調査を行い人気が高かったデザインを商品化します。
水色のプリンセスドレスを着ている「アクアシャイニー」や、アリスがテーマの「不思議の国のリカちゃん」(人形別売り)などがとても人気が高いです。
<リカちゃんプロフィール>
名前:香山リカ
年齢:11歳(小学5年生)
誕生日:5月3日
身長:142㎝、体重34kg
血液型:O型
※公式ホームページ「タカラトミーリカちゃん」
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リカちゃんキャッスルはリカちゃんのオープンファクトリーを備えたテーマパークです。

リカちゃんになりきって遊べる「なりきりドレスレンタル」「リカちゃんのおへや」ほか体験イベントも盛りだくさん。