残しておきたい風景を「童絵」に描く―狭山市在住の童絵作家・池原昭治さん

月日の流れで街は大きく変わりますが、いつまでも残したい風景もあります。そんな風景や昔話、伝説、わらべ唄の世界を「童絵」で表現する、狭山市在住の童絵作家・池原昭治さんに話を聞きました。


ショッパー所沢は2019年6月に創刊30周年を迎えました。

30年の間に街も大きく変わりましたが、いつまでも残しておきたい風景もあります。

そんな風景や昔話、伝説、わらべ唄の世界を「童絵」で表現する、埼玉県狭山市在住の童絵作家・池原昭治さんに話を聞きました。

「建物の絵を描くことは珍しいんですよ」と話す池原さん、新作とともに

心に響く風景を作品の原動力に


「狭山に住んで50年以上になります。

当時より雑木林は少なくなりましたが、今でもカッコーやホトトギスの声が聞こえることがあり、ホッとしますね」と池原さん。

そんな狭山の風景や昔話を題材に絵と文章で綴る「広報さやま」の連載を1995年4月10日号から担当。

2012年1月号まで連載した「さやまの絵本」(全200話)に続き、2012年4月10日号から始まった「残しておきたい狭山の風景」は、6月で87回を数えました。

狭山市「入間川七夕まつり」2019年ポスター、 竹飾りが空にたなびきます


「地元の方から『こんな場所があるのを知らなかった』という声をいただくこともあります」。

雑木林など、心に響く風景は作品づくりの原動力に。

また土地に根付く風習や昔話、伝説、わらべ唄にちなんだ作品も多く発表。

自転車で回りながら地元の人への取材を重ねました。

市内に伝わるお祭りを1冊にまとめた、さやま市民文庫「狭山のお祭り」の表紙絵


「入間川や荒川沿い、飯能、秩父方面も当時は自転車で回っていました。

車を運転する人より、道に詳しかったかもしれません」と笑顔で話す池原さん。

そんな長年の取材の中で、特に印象に残っているのが秩父。

「秩父札所や夜祭りが有名ですが、秩父には神社の縁日など小さなお祭りがたくさんあって、興味深かったですね」と振り返ります。

「古道」を描くことに意欲


日本の民話の世界を語り継ぎ、季節の移ろいや、子どもたちの元気な声が聞こえてくるような温かさにあふれた池原さんの作品は、心のふるさとともいうべき「童絵」という独自の画風を確立しています。

そんな池原さんの今後の目標は「古道」に光を当てること。

「古道を調べていくと、一般の人が気づかない歴史が浮かび上がるのではないでしょうか。

小さい道は大きい道に吸収されて、道標や石仏、土地の名前がなくなってしまうのが残念です。

そんな古道の魅力を伝えていくことができれば」。

池原さんが描く童絵の世界がこれからも楽しみです。


池原さんの作品詳細は公式HPを。

また、狭山市産業労働センター(狭山市駅西口、スカイテラス)で、池原さんの「入間川風景」絵はがき5枚セット(400円)を販売中です。

プロフィル
池原昭治(いけはらしょうじ)
1939年香川県高松市生まれ、日本漫画家協会会員、高松短期大学客員教授。
テレビ「まんが日本昔ばなし」の原作・演出・作画を担当。
観音霊場や祭りに関する著作多数。
2000年高松市花樹海内に「池原昭治童画館」設立。
2004年に小江戸川越大使、2011年に狭山市観光大使に任命。

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公開日:2019/07/02
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