熱いファンの多い鉄道模型ですが、よく目にするNゲージよりも大きく、庭などの屋外でも走らせることができるのがGゲージです。
ドイツ生まれのGゲージをこよなく愛し、日野市中央公民館高幡台分室で活動するサークルを取材しました。

Gゲージの誕生は1968年のドイツ
2人の鉄道模型好きの兄弟が「外でも走らせたい」と願った子どもの頃の夢を実現させて誕生したものだそう。
あらゆる天候に耐えられる頑丈さと運転システムなどの問題を解決して生まれたGゲージは、ヨーロッパや北米で人気を博し、日本でも楽しむ人が増えています。
今回、話を伺ったのはGゲージのサークル歴約17年という中村利之さん。

取材日は日野市中央公民館でのイベントを控え、翌日に公開運転するための展示準備の真っ最中でした。
見慣れた庭の植栽エリアには10メートルほどのレールが敷かれていました。

―Gゲージとはどんな鉄道模型なのでしょうか?
車体の大きさでいうと実物の20〜29分の1サイズで、レール幅は45㍉と決まっています。
一般的なNゲージのレール幅は9㍉なので、かなり大きな鉄道模型になります。
サウンドシステムが入っている型もあるので、機関車のリアルな音を楽しむこともできます。

機関車の音は、モデルとなった実際の機種から録音して作られているといいます。
ブレーキがかかる時、加速時など、走行状態に合った音が聞こえるのが魅力。
中村さんもそんな音に魅せられてGゲージにはまるようになったそうです。
―Gゲージの楽しさは?
鉄道模型は実物にどこまで近づけるかを追求するものもありますが、Gゲージの場合はあまり細かい部分にはこだわらない大らかさがあります。
トイ(=おもちゃ)らしいフランクな作りが好きですね。

また、外で走らせることができるので、仲間でわいわい、バーベキューをやりながら運転することもあります。
次回のGゲージ模型の運転会は8月4日予定。詳細は日野市中央公民館高幡台分室へ。