大宮から発信!1000年前の貴重な口琴文化―彩の国大宮 口琴倶楽部

大宮氷川神社東遺跡でが発掘された1000年前(平安時代)の楽器「口琴」。「貴重な口琴文化を大宮から発信したい」と、普及に努めている「彩の国大宮口琴俱楽部」を紹介します。

1989年に大宮氷川神社東遺跡で2例が発掘された1000年前(平安時代)の楽器「口琴」。

2011年に羽生市で発掘された1例と合わせ日本の出土は埼玉だけです。

「貴重な口琴文化を大宮から発信したい」と、地元愛をこめて演奏、普及に努めているのが「彩の国大宮口琴俱楽部」です。

左から望月さん、新井さん、宮沢さん、宮城さん

『ど根性ガエル』の歌にのったユーモラスな音。『夕陽のガンマン』で聞こえるかっこいい音…。「ビヨ〜ン」という口琴の不思議な音は、単純なようで多彩な表現ができ、時にはシンセサイザーのように聞こえることも。

「なぞに包まれた音にひかれます」と、同俱楽部副会長で住吉通り商店会会長・大宮ナポリタン会会長でもある望月義一さん。


同俱楽部顧問で日本口琴協会代表・口琴研究家の直川礼緒さんによれば、口琴の歴史は古く、中国遼寧省では、紀元前22世紀のものが発掘されています。

この他世界各地で発掘されていますが、情報はいまだ断片的。

30年以上も口琴に取りつかれ世界で追いかけ続けている直川さんは、「ヨーロッパからアジアにかけて多くの民族が口琴を持っていますが、ほとんど文化の片隅にある。そこに興味をひかれます」と語ります。


素材も竹、木、骨、金属があり、大宮で出土したのは鉄製。

口琴


「ロシアのウラジオストクで紀元後5〜13世紀の鉄製のものが4本出土しており、大宮と何らかの関わりがあるはず」と直川さん。

また、江戸文政期には大流行して幕府から禁止されたこともあり、その後日本史の表舞台から消えた楽器でもあります。

盆栽、鉄道、漫画に続く第4の文化として

同倶楽部は、大宮東口商店街連絡協議会会長・新井正男さんが、「地元の遺跡から出土した貴重な口琴を盆栽、鉄道、漫画に続く第4の文化として広めたい」と考え、現メンバーが賛同。

新井さんを会長として2017年に発足しました。


望月さんの他に伯爵亭社長・宮城正和さん、元大宮区長・宮沢新樹さんが副会長となり、弁護士、ジャズボーカリスト、映画プロデューサーといった多彩なメンバーが会員になり、総勢10人で活動。

演奏法を直川さんの指導で身につけ、イベントに出演したりライブを行ったりしています。

賛助会員のオリエンタルテクノポップユニット・東京マンガとコラボすることも。



「演奏に行くと、珍しい音に『何それ?』とみんなが反応し、喜ばれています。特に子どもたちが興味をもって、ニコニコ笑って寄ってきてくれます」と望月さん。

また、宮沢さんはおおみ☆やきちのペンネームで「大宮口琴エレジー」を作詞。これに東京マンガが曲を付け、ライブで披露。

「ムード歌謡も作詞しており、いずれ曲をつけて演奏する予定です」と、思い切り楽しんでいます。


「“埼玉の楽器”といってもいい口琴。発掘現場の近くにモニュメントを」と語る直川さんは「まずは音を知ってもらい、賛同してくれる人を増やしたい」と、メンバーとともに、夢に向かって熱心に活動しています。

同俱楽部への問い合わせ先は、メール xt5z4s@bma.biglobe.ne.jp で。

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