宮城県立石巻好文館高等学校卒業生の女性4人が2011年に結成した「かんがるーの会」は、東日本大震災で親を亡くした故郷の子どもたちを支える活動を続け、3月3日に東京・お茶の水でチャリティーイベントを実施します。

震災直後に支援を開始
震災で故郷と連絡がとれなかった時期に、同窓生同士で連絡を取り合い、「同窓会のありがたさを実感しました」と振り返る発起人の新谷泰子さんと佐々木美紀さん。
その直後、同窓の先輩の松尾喜久子さん、小林美恵子さんとともに「子どもを持つ母として、つらい環境にいる子どもたちに少しでも手を差しのべたい」と、遺児に特化した支援を決意しました。

5月に「かんがるーの会」を結成し、7月には第1回のチャリティー活動を始めました。
会の名には、「カンガルーの袋で包むようにやさしく子どもたちを守りたい」という気持ちがこめられています。
1476万2,900円を寄附
「長期の支援が大切」と活動期間を10年と決め、パッチワーク、デザイン、音楽、教師経験…と、4人それぞれの特技を生かした活動が始まりました。

さまざまなイベントやバザーにパッチワーク等の手作り品を持ち寄り販売。募金箱も設置しています。
集まった募金は、2018年4月16日現在で1476万2,900円。
全額を被災地の教育委員会やこども育英募金等に寄附しています。
埼玉でも活動
また、佐々木さんが埼玉県在住であることから、埼玉での活動も。
7年前から毎年2月、埼玉県男女共同参画推進センターで開かれているWith Youさいたまフェスティバルに参加。

「地道な活動に力を入れる人に出会い、勉強になっています。女性の力はすごいと感じます」とメンバー。
3月3日に東京でチャリティーイベント
3月3日午後2時〜4時に東京医科歯科大学M&Dタワー26階ラウンジでチャリティーイベントを主催します。
内容は①みちのく未来基金代表理事で元カルビー上級副社長の長沼孝義氏による講演「震災遺児に寄り添って」〜みちのくみらい基金の活動〜。

②バイオリン× チェロ× ギター「春を呼ぶコンサート」。
ブランデンブルグ州立管弦楽団フランクフルトコンサートマスターの小林正枝さんが、被災地復興の旗印となるよう願いを込めて魂柱に陸前高田「奇跡の一本松」の木片を使った「津波バイオリン」で演奏します。チェロは幸田有哉さん、ギターは山田岳さん。全席自由で1,000円。
当日はバザーも。詳細はHPに。