2015年11 月に日野市多摩平にオープンしたPlanT(プラント)はビジネスを中心としたさまざまな活動をする人のための施設。
デザイン性の高い空間は当時話題となりました。
およそ3年が過ぎた現状を取材しました。

ここはカフェ?と見まごうほど洗練された室内は無料で利用できる(登録は必要)ラウンジと、目的や用途によって選べる有料のスペースがあります。
1時間200円の「プロジェクトルーム」(事前登録・申請は必要)はビジネス目的のミーティングやワークショップにも対応可能です。

人と人をつなぐ
「場の提供だけでなく、集う人のコミュニケーションを大事にしています」と話すのは日野市産業スポーツ部産業振興課の矢光由貴夫さん。
利用者同士をつなぐ交流会や相談会の開催はもちろん、館内での声掛け、ビジネス化していくための相談やその後のケアなど、コーディネーター・運営スタッフと利用者との距離が近いのがPlanTの特徴です。
運営責任者の山下まんぼぅさんは
「昨年4月から特にその点に力を注ぎました。結果、女性や新たな利用者の方も増えました」と語り、
「ここに熱い空気が流れているような気がします」とも。
異業種が集う
西村洋一さんはワークスペース(個室)に入居して2年目。
頭部への衝撃を抑え、普段使いのできる安全帽子「ほっと安心帽」の企画・販売を行っています。

「Plantはスタッフの方が細やかに対応してくれるのでとても居心地がいいです」。
チャレンジショップ(出店スペース)入居と同時にイラストレーター&デザイナーとして独立開業したのは、あけたらしろめさん。

独特の世界観で描かれた作品はアパレルメーカーのポスターなどにも採用されています。
Plantに集う人は退職者、副業を目指す人、フリーランス、学生、主婦などさまざまです。
その多様性こそが場を活気づけ、新たなビジネスチャンスの可能性を生み出しているのかもしれません。