「食べ物で人を笑顔にしたい」
そんな思いから、イタリアで親しまれている揚げピザにヒントを得て、独自の方法でアレンジし、誰もが手軽に食べられるようなオリジナル商品として開発した人がいます。
昨年から地元で店舗を構え、ファンを増やしています。

セモア!は2018年9月にオープン。
店主の野本孝司さんが考案した揚げピザ“Frizza(フリッツァ)”の専門店です。
10代で日本を飛び出しフランスの調理学校で学んだ後、三ツ星レストラン等で修業、さらに日本とフランスの調理学校で講師としても活躍した野本さん。
家族を大切にするフランスの文化を学んだ一方、日本では子供や家族の悲惨な事件を目の当たりに。
「家族でおいしいものを囲んで食べれば、悲しい事は起きないのでは」と考え、オリジナル商品開発に臨みました。
テークアウトも好評
イタリアのナポリの揚げピザをヒントに、マルゲリータやジェノベーゼ等の具材を外はさくっと、中はモチモチの生地で包んで揚げるフリッツァを考案。
添加物不使用で、1個400円からという値段も魅力です。
こだわりの生地は、その日の温度や湿度によって、こね方、寝かせる時間を変えます。
大きな揚げ餃子のような見た目で、ファストフードのように手軽にほおばれる一品。

具材は素材の味を最大限に生かしながら「包んで揚げることで中身が真空調理され、うま味が増します」とフランス料理のエッセンスもたっぷり。
レンジ等で温め直しができるのも特徴です。
フリッツァの特許を取って6年。
都内で店を営んだ後、町田に来たのは「この場所が気に入ったのと、慣れ親しんだ地元でやりたかった」という理由から。
テークアウト利用も多く、さまざまな年齢層が来店。
店内ではフリッツァに加え、野本さんが作る一品料理とイタリアワインが気軽に楽しめます。
「人と接するのが好き。フリッツァを食べて幸せな気持ちになってほしい」と話します。