ここ30年間で、乳がんになる女性の増加がみられ、日本人女性の11人に1人が発症しているともいわれています。「乳がんの早期発見・早期治療」を啓発、推進するため毎年10月を「ピンクリボン月間」として、シンボルマークのピンクリボンを使い、町田市と大和市近隣の自治体や病院では、さまざまな取り組みが行われています。
検診を勧める町田市初ピンクリボンイベント 28日講演会や展示

町田市と東京都共催による初の乳がん予防イベント「ピンクリボンin東京・町田市 2018」が、10月28日午前10時〜午後1時半に町田市民フォーラムで開かれます。
ホールでは午前11時から聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンターの福田護院長による乳がんの早期発見の大切さについての講演会。午後12時15分から乳がん経験者のモデル、藤森香衣さんを交えたクイズ形式のトークショーを開催。定員180人で、21日までに町田市イベントダイヤルで申し込みを。
また、視聴覚室ではピンクリボン活動に取り組むブースの出展があり、会場内を回ってスタンプを集めるとタオル等のオリジナルグッズを数量限定でプレゼントも。
◆町田市イベントダイヤル 042-724ー5656
大和市の乳がん自己検診普及啓発イベント

大和市は、毎月15日を「行こうがん検診の日」として啓発活動を行っています。11月18日午前10時〜午後4時、大和市文化創造拠点シリウスで開催の「健康都市やまとフェア」で、乳がん自己検診普及啓発イベントを実施。
同館4階の健康度見える化コーナーで、保健師が自己触診について指導。説明を受けると、指先の感覚を高めるブレストケアグラブをプレゼントします。
◆大和市健康づくり推進課 042-260-5662
乳腺外科外来を始めた、あけぼの病院

乳がんの検診を広める活動の一環として今年4月、町田市中町のあけぼの病院に、乳腺外科外来が開設。知っておきたい乳がんのことについて、乳腺外科医の柴山朋子さんに話を聞きました。
乳がんは30代までのAYA世代、30〜50代の子育て世代、60代からの高齢者世代に分かれ、それぞれ治療方法が選択でき、患者が抱えている家庭状況によっても治療が選べるようになっています。乳がんを早期発見し、適正な治療をすれば治癒率も90%と高くなっているのが現状。
近隣には専門医がまだ少ない中、同院ではマンモグラフィー、乳腺超音波といった乳がん検査に加え、ホルモン療法によるがん治療、術後の経過観察を行っています。診察時には女医ならではの話しやすい環境を作り、悩みを聞くことを心掛けています。
「一人の母として、出来るだけ患者さんの思いを理解し、寄り添っていけることが利点なのではないかと思っています」と柴山さん。しこりがある、痛い、分泌物が出る等の「胸に違和感や症状があったら、気軽に受診してください」とも。