ひとときの非日常を楽しむ

読書の秋。最近では、本を聴いて楽しむ、朗読会が人気だそう。八王子市在住の中村さんは毎月第2土曜に大光寺(高尾駅 […]

公開日:2018/09/28 843 view
読書の秋。最近では、本を聴いて楽しむ、朗読会が人気だそう。八王子市在住の中村さんは毎月第2土曜に大光寺(高尾駅南口徒歩3分)で大人の朗読会を開催しています。

中村劇場 大人の朗読会 中村章江さん

 

中村さんが大光寺で朗読会を始めたのは2015年の春。華やかな夜桜のライトアップの中で行いました。朗読会で大事にしていることは季節感。朗読場所の花や風景、電車の音や虫、鳥、カエルの鳴き声なども作品の大切な要素としています。そして演出しすぎないことも重要だそう。聞いた人が経験や思い出から想像することが大事だと考えているからです。解釈は人によって違うもの。自由な感じ方をしてほしいのでやりすぎないように気を付けています。

たった1人の中村劇場

『中村劇場』といっても団員は中村さん1人です。〝劇場〞とうたっているだけあって、ただ作品を読むだけの朗読会ではないことがうかがえます。その一つとして作品を聴くだけではなく、全員参加型の朗読会です。冒頭や終わり、また合間に聞いている人との会話を大切にし、それを踏まえた作品選びをしています。近隣の人がふらっと気が向いた時に立ち寄って、想像と会話を楽しむ朗読会。
「忙しい毎日の中で月に1回30分だけでも、のんびりと地元の季節を満喫してほしい。八王子では四季折々の素晴らしい自然を堪能できます。じっくり自分と向き合う時間を持ち、日常をリセットする場となればと思います。大人がゆとりを持ち、元気で楽しそうにしていれば、子どもたちも心穏やかに過ごせるのではないでしょうか」と中村さん。
夏は外で、11月から4月は護摩堂で開催しています。護摩堂は修行のスペースのため通常一般の人は入室できない場所。会場に一歩足を踏み入れた時から非日常な雰囲気を味わうことができることも魅力の一つといえそうです。

読書とは違う体験が得られる

取材当日、中村さんが好きで怪談朗読会でよく選ぶ作品だという夏目漱石作「夢十夜・第三夜」を朗読してもらいました。静かな声のトーンから始まり、心地良い響きが体の中に入っていくよう。間の取り方、抑揚、しぐさや顔の表情、すべてに引き込まれていきました。読書の時は字を追い、さっと読み終わってしまいますが、次の展開を想像し、集中していました。つの作品をこんなにもじっくりと聞いたのは初めてでした。 秋の夜長にいつもと違った本の楽しみ方はいかが。

【お堂前朗読会】
10 月13 日 午後5 時半~ 6 時 参加無料
【お堂ナカ朗読会】
11 月17 日 12 月~ 4 月 第2 土曜午後5 時~ 6 時半
参加費1000 円(食事込み)
大光寺(八王子市初沢町1352)問い合わせは中村さん(電080・3445・7386)
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