一帯の貴重な自然を守る 「三貫清水の会」が活動

さいたま市北区奈良町の市立大宮北高校南側に︑南北約300㍍に渡る湧水保全区域である雑木林「三貫清水緑地」と、雨 […]

さいたま市北区奈良町の市立大宮北高校南側に︑南北約300㍍に渡る湧水保全区域である雑木林「三貫清水緑地」と、雨水調整予定地である草原・湿地・鴨川が一帯となった地域があります。三貫清水の会(安藤勝会長)は、「いい汗、楽しく」を合い言葉に「会費なし」「いつでも誰でも気軽に」をモットーに、貴重な自然を守るボランティア活動を続けています。

「会費なし」「いつでもだれでも気軽に」

 
草を刈ります

 

伸び過ぎた常緑樹を切ります

雑木林を風が吹き抜け、木漏れ日が差し、緑、 湧き水、野鳥、昆虫等が、訪れる人を癒してくれる三貫清水。江戸城を築いたことで有名な太田道灌(どうかん。1432〜1486年)が、かつて狩りに来た時、村人たちが湧き水でたてたお茶を出したところ、「とてもうまい」と喜び、ほうびとして三貫文の銭を授けて以来、湧き水を「三貫清水」と呼ぶようになったと伝えられています。
昭和年ごろまでは、鴨川の近くの用水路や田んぼにヘイケボタルが飛び、人々はホタル狩りを楽しみました。しかし都会化の中で昭和年ごろにはホタルが消え、林にはごみの不法投棄が目立つようになりました。「貴重な自然を守りたい」という市民の訴えにこたえ、当時の大宮市は一帯の土地を買い公園化する方針を決定。

活動の後はプチごほうびも

これを受け2002年に市民による「三貫清水ほたるの里公園(仮称)守る会」が発足。翌年から月例清掃活動を開始し、最初の清掃では、トラック約3台分のごみが集まりました。その後も清掃に加え伸びすぎた木を切り、草を刈る等の活 動を重ね、暗くてうっそうとしていた雑木林は明るくさわやかな風が吹きわたり、今では約180種類の樹木、約430種類の野草︑約種類の鳥︑数えきれないほどの昆虫が集まり︑夏にはヘイケボタルも姿を見せます。
2012年︑さいたま市が仮称だった公園名を「三貫清水緑地」と決定したことから、同会も現在の名に。活動には市の職員等も参加、さまざまな団体とも連携しています。「市民ボランティアだけでできることには限りがあります。行政等との連携と協働が活動の幅を広げています」と安藤会長。
会では清掃等の他世代間ふれあい事業、ボランティア体験受け入れ、ならせどの里山であそぼう会等多彩に活動。「内閣府社会参加賞」「環境大臣表彰」「さいたま市みどりの功労賞」他多数の表彰も受けています。

一帯は多様な動植物たち
の宝庫(カワセミ、コゲラ、キジ、ミズヒキ、サクラソウ=会員撮影)

月例活動は原則第2日曜午前中。時に大宮北高校正門前に集合し、保全活動をしています。「誰が参加しても歓迎で、1回だけでも参加していただけると嬉しいです」と安藤会長。「鎌、手袋、ノコギリ等は貸し出します。子どもも大人も、家族連れも、ぜひ手ぶらでお越しください」と話しています。次回は9月9日に開催。問い合わせは沼野さん(電048・663・6062)へ。

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