一枚の紙から連なる「連鶴」に魅せられて

今から200余年前に刊行された「秘伝千羽鶴折形」には、1枚の紙から、2羽から最高97羽までの連続した鶴を折る方 […]

公開日:2018/06/15 1,787 view
今から200余年前に刊行された「秘伝千羽鶴折形」には、1枚の紙から、2羽から最高97羽までの連続した鶴を折る方法が49種類紹介されています。この連鶴に魅せられ制作を続け、公共施設で指導もしているのが、上尾市の本城文夫さんです。
百鶴(ひゃっかく)

連鶴は、伊勢国桑名の長円寺の住職が考案。1枚の紙に切れ目を入れて連なった鶴を折っていく遊びで、切れ目の入れ方で横につなぐだけの簡単なものから何層にも重なる立体的なものまで、驚くほど多彩な展開が楽しめます。

この連鶴49作品を「秘伝千羽鶴折形」として、当時の京都の版元が作品ごとに狂歌を添えて1797(寛政9)年に出版。これをもとに分かりやすく現代に向けて折り方を解説した本が、本城さんと連鶴とを結び付けました。「たまたま町の本屋さんで見つけた本に興味を引かれました」と本城さん。

葭原雀(よしわらすずめ)

その姿の麗しさ、多彩さ、不思議さに目を奪われる連鶴。同じ形でも折り紙の模様により違う雰囲気に仕上がり、見る者を飽きさせません。また、作品ごとに夢の通ひ路(ゆめのかよいじ)、八橋(やつはし)、迦陵頻(かりょうびん)といった美しい名がつけられているうえ、恋の狂歌が添えられていて、粋な遊び心を感じさせます。

釣ふね(つりふね)

本城さんは第2土曜午後と第3土曜午前・午後に上尾市コミュニティセンター(上尾市柏座4の2の3)で、講習会を開き、49種類を次々に指導しています(1回500円)。手先を使うことと、折り図を読み解く力が必要なことから、「難しいけれど脳トレになる」と受講生は熱心に取り組み、「仕上がった作品を部屋に飾るのが楽しみ」「下手でも達成感がある」と、笑顔で参加。友達づくりの場にもなっています。市民団体等から出張講習の要請もあり、「認知症予防に」と盛況です。

本城文夫さん

本城さんは、7月5日〜8日に上尾市コミュニティセンターで開かれる「コミセン活動団体合同作品展」の展示コーナーに高さ1m30㎝、径55㎝の二千羽鶴と受講生による連鶴作品を展示します。

「現在は三千羽鶴に挑戦中。その次は四千羽鶴に挑戦します。楽しく作品に挑戦し、明るい埼玉に!」と本城さんはポジティブに語っています。本城さんの教室や作品に興味のある人は、直接教室へ。

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